ヨガとリサーチ、ちょっとだけアスリートの話

2,3日夏が戻った?という暑さが続いた京都も、雨と共に寒さがやってきました。

クローゼットも夏物から冬物へ、、、でも月末はまだ30度ある奄美大島なので洋服を総入れ替えするのも、、、と少し悩む。

Kyoto MBM Laboの店頭もHalloweenデコに変身。

アリゾナにいる友達が販売しているCreative Party Studio のHalloweenデコセットを今年は追加。お洒落感が増しました!

” eek ” は「キャーーーー」という意味。去年もいた蜘蛛さんは今年も健在。

img_6511

この季節が終わればあっという間にクリスマスは目の前。今年も駆け抜けていきますね。

日々長時間座って仕事をすることが辛くて、今朝は朝から6時間近く立って作業。

いつかは自分の部屋にバーテーブルみたいな高いテーブルを入れようか、、、と思っていましたが、現実的に考える必要があると思った朝。立って仕事をしたほうが集中力と効率性が上がるというデータはちらほら出てきています。

さきほどまで博士論文の内容を詰めなおしつつ、手元にあった様々な文献や新しい文献検索をしていました。

ここ15年くらいの文献を中心に検索をかける中で、ヨガXスポーツ、ヨガXアスリート(6件)、ヨガXパフォーマンス、ヨガX身体運動(Physical)という言葉での検索を今までもかけてきていますが、その内容はかなり限られます。検索にあがってくる多くの文献は、疾病や日常活動に関連する内容での研究であり、アスリートのパフォーマンスという部分に限定すると、おそらく(内容はおいておいて)20件でてくればいいのでは、、、と。(ちなみにYogaで検索をかけると4134件出てきます)

まだまだこの分野の研究は広がっていないのと、その対象者となるアスリートが少ない、実践者が少ないということを象徴しているのだと感じています。

でも最近では「アスリートにヨガはいい」と言って活動をしている人たちも増えています。

その人たちは何をもって「アスリートにとってヨガはいい」と言っているのか。

また、アスリートと一般とヨガのやり方が違うということを何を基準にして設定しているのか。
(アスリート向けのヨガという形でプログラムを組むのであればそれなりの意味づけがあるはず、、、)

先日、取材の下調べでいらしたテレビ関係の方に「アスリートの方のヨガは何が特別なのですか?」と聞かれました。

私の答えは、「何も特別なことはないです、、、」です。

ヨガをどうとらえるか、、、なのだと思いますが、私の中でヨガは「体と心の機能的な土台を整える」ものであり、それは一般であろうとアスリートであろうと、子供であろうと大人であろうと高齢者であろうと同じ。

アスリートだから特別な何かがあるわけではない、違いがあるとすれば組み合わせや動作の長さや複雑性であり、考え方もやり方も何も変わることはない。体と脳の構造はみな基本同じなのだから、、、。

ヨガを通して土台を作りながら、ヨガを通して心身の調整に必要な自分と向き合うことを学びながら、そこから先は個々人のスポーツに特化した動きにつなげていくことになるだけで(ここに入ってくるとその専門の人に託すほうがいい)、入口としてのヨガの在り方は対象者が誰であれ違いはないと個人的には思っている。

 

1997年頃にヨガと出会って、チームにヨガの考え方を導入しようと思ったのは、「予防」という部分でヨガが大きな役割を果たせると感じたから。

心身的ストレスの高いアスリートたちの自律神経を整えることで、怪我と疾病の予防、怪我からの回復を促進できるのでは

関節に過度の負荷をかけている体の調整をする

無意識になっている動作を意識させることで、自分の感覚と向き合うきっかけを作る

リハビリに多様性を持たせる

こういったことが私にとっては大切な要素だと感じて進んできた。
最初は自分の知識と経験をもとに、自己流(それは今もか、、、)で臨床と実践の中で繰り返してきた。

ヨガのリサーチが活発になったのは2009年ごろ。それまではまだまだヨガのリサーチは少なく、かつその質も高いものではなかった。2012年ころになると研究としてしっかりと構築されたものも増えて来ているが、それでもまだまだヨガという分野の研究は研究の組み立て、方法からして不安定な部分が多いという見解がもたれている。

ヨガが身体機能にもたらす影響としては多々報告が上がっている。

呼吸機能の向上による筋持久力の向上や筋出力の向上(握力、膝の伸展、屈曲が中心、歩行スピード)
関節可動域の向上によるバランスの向上(高齢者が主)
呼吸機能の向上による姿勢の安定性の向上(高齢者が主)
心肺機能の向上(運動負荷耐性の向上)
柔軟性の向上(肩関節、股関節が主)
など、多岐にわたるがそのどれもが検証のセッティングとしてもう一歩というのが現実としてある。

5年ほど前までの研究は、疾病(呼吸器疾患、精神疾患、心臓疾患、糖尿病、ガンなど)に関係した対象者と高齢者(バランス、姿勢安定、認知)が多かった。ここ1,2年のヨガ研究は、自律神経、そして遺伝子への影響が目立ち始めている。

これだけヨガが一般の人、そしてアスリートに良いと言われているのに、「一般、健康人、アスリート、スポーツ、身体機能への影響」への研究は割合として非常に少ない。そう考えるとこのエリアはこれからなのか、それともいちエクササイズとしてストレッチやエアロビクスのように動かして本人が満足すればいいでしょう、、、というものに収まって科学的な検証はされないまま本人の感覚の世界で終わってしまうのか、、、という瀬戸際にある気がする。

研究とは、今現在行われていることがどれだけ確証あるものであるかを示す一つの方法である。

「これやったらいいよ、、、」のいいよのレベルが10%の人に当てはまるのか、95%の人に当てはまるのか。その違いは大きく、それが何に左右されてどういう条件下であれば95%の人がその恩恵を受けることができるのか、、、を検証する一つの術でもある。

何をもってして、それが効果があると言えるのか。
そのあたりは自分自身もしっかりと実践と検証を通して、見極めていきたいと思っている。

ヨガやフェルデンクライスといった、Mind and Body therapy、Complementary and Alternative medicine(心身療法・代替医療)がこれからの社会で大きな役割を果たすために。

で、アスリートにとってヨガはどういう意味合いを持つのか、、、。

私にとっては動ける身体を作るためにヨガを行うのではなく、「今の自分と向き合うためにヨガがある」と思っています。

ラボでのプライベートには、騎手、競輪選手、柔道選手、バスケットボール選手と様々なアスリートが来てくれます。彼らとの時間を通して、必ずと言っていいほど聞く言葉。

「こんなところが動くとは思わなかった」

「こんなに自分の身体なのに動かせないとはびっくりした」

という言葉。

そしてそのあとには

「この感覚が自分の中でつかめたら、パフォーマンスがもう一歩変わる気がする、、、」と。

 

動かすことが大切なのではない

どう動くかが大切

 

「動かされる」

「動きにはめていく」

のではなく

「勝手にからだが動き出す」

 

それこそがヨガがもたらすことができる、他のトレーニングメソッドにはないものなのではないだろうか、、、。

そのためにまだまだこの探求は続きます。

以前の投稿 「アスリートとヨガ」

 

おまけ

先日、久しぶりに主人と新しいレストランに食事へ。斬新なFish and Chipsに出会った。

丸ごと揚げてそのままパクリ。肝の苦みも少しあって、おいしかった一品。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中