人間がよりよく生きるために指導者の立場の人間に必要なこと

ジャーナルへの投稿論文の最後の追い込みで日々頭の中は論文のことだらけ。

来週末は仙台で新しいA-Yogaの養成なので、そろそろそこにマインドをシフトしていかないと、、、ですが。

東京での養成は9月スタートとなります。受講者募集しております。
A-Yoga養成について

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論文執筆が教えてくれること

論文を書いていて多くのことに気が付きます。

駆け出しの論文執筆者ですから、あくまでも入り口しか見えていない人間の考察ですけど。

論文執筆も技術であること。

過去に多くの研究をしてきた先人たちがいること。

今まさに研究をしている人たちが多くいること。

そしてなによりも書籍を書くのと論文を書くことは似て非なるものであること。

いい意味でも悪い意味でも書籍は一個人の戯言なのだ、、、と、そしてブログも。

(つまりそれを理解したうえで他人の文章を気軽に読むことが大切であること。感情的になることほどアホらしいことはない。なぜならそれは公にしている個人の独り言なのだから、、、なるほどねそんな見方もあるのね、、、というスタンスが大切。参考になればいただけばいいし、賛同しないなら自分がそういうスタンスだということに気が付いたことに感謝をすればいい)

かといって、科学的論文が一個人の主観を入れていないわけではない。

物事の背景を理解し、どう解釈するか、、、はあくまでも執筆者に任される。極力そこは取り除いてはいるとは思うけど、でも分野によっては完全に執筆者の観点だろう、、、というものはある。

でもそこに疑問を唱え判断するのがReviewer(査読者)であり、Editor(編集者)でもある。

論文執筆、そして投稿のプロセスが私に教えてくれたことはたくさんある。

自分がつくづく理論武装が苦手、筋道を立てて一貫性をもって進めることも苦手、、、ということは感じたけど、それ以上に論文を読むことから見えてきたことがある。

見ているものと見えているもの

なんだか不思議なサブタイトルですけど、これをあなたはどう取りましたか?

見ているもの=今現実に自分の目を通して入り解釈している情報(この解釈という部分もまた複雑さを生みますが)

見えているもの=今現実に自分の目を通して見ているものにプラスして他の背景がそこに加わっている。

「昨日私、見た見た見た~」というと、それを言われた人はおそらく「A」という現実にあるものを見たのだろうと思うでしょう。

「私、見えたんだよねぇ」というと、そこには現実的に存在するものだけではないニュアンスをそこに感じるだろう。霊的なものではなく、日常の中でもこれはよくある感覚なのではないでしょうかね。

そんな風な状況を上のようなタイトルで表現してみました。

セラピー・指導の現場で言うと、

今見ているのは「動きの悪い胸郭」であり、「腰に痛みを訴える人」であり、「まっすぐ座ることができない人」である。それが目で見ている情報から伝わってくるもの。見ているもの。

人の体を導く人はここで止まってはいけないと個人的には思っている。

その見ているものから得た要素の先にある(時系列的には過去も入るので時間的な先という意味ではなく、情報の先にあるものという意味)ものも読み取ることが大切なのでは、、、と。

それらの情報から見えてくるものは何か。

情報にはかならずそれに関係する背景が存在する。

ある情報がそれだけ単独で存在することはない。

かつ、不自然な情報というものも存在することを忘れてはならない。

草原にワカメが生えないように

イルカが山を泳がないように

その背景には関係しない違和感を感じるものが見えることもある。

それを感じ取ることができるかどうか。

目で見る落とし穴

人は往々に目で見えることに頼りすぎる傾向にある。

目で見ているものの奥にあるものが見えない人も多い。

養成などでは、直接的に言うことは少ないけれども、

指導を学ぶ過程で、目で見ることから離れる術を伝えていっている。

見るとは目だけで起こることではない。

目でみる

手でみる

心でみる

目で見えているものがすべてではない。

それは情報も同じ。

目で見ている情報の裏にあるものまで感じ取る、解釈することができるかどうか。

それが理解できるには、「世の中すべて正解なのだ」という気持ちが土台にあることなのかな、、、と思う。

それは違うよ、、、というのは簡単かもしれない。

でも動きもそうだけど、その動きをしてきたのはその人がその環境で生き抜くために、自分自身を守るためには必要だと思ったからこそ起こったもの。

その場を理解しなければ

その環境を理解しなければ

なぜその人が今その動きになっているのかを理解することはできない。

そしてその時はその動きが必要だったんですよね、でもそれを継続したことで今自分の体が苦しい思いをしているのであれば、新しい動きを探すことが大切ですね、、、と。

つまり正しい動きはその人の環境を、その人の背景をきちんと理解しなければいけないのだと思う。

正しさは個々の中に存在する

私の正しいはあなたの正しいではない。

目で見たものを解釈するのは過去の情報も含めて脳が処理をしている。

つまり過去の経験が違えば、同じものを見ていても脳がどうそれを判断するかは少しずつ違ってくる。

視覚情報を受け取る後頭野から、音や触覚など様々な感覚や感情がまぜられて、前頭葉が過去の記憶をもとに私が見ているものは何か、を判断する。

こんな複雑な作業をサラッと私たちの気が付かないところでやっている脳。

そしてその脳から発せられる私たちへのメッセージは一人一人異なることを忘れてはならない。

もちろん共通して絶対的に必要なものは存在する。

その絶対的に必要な存在が、人間が生きていくうえでは

「呼吸が円滑にできる体」なのだと思う。

今回数多くの呼吸に関する文献を読んで、この分野はまだまだ推測の域を超えていないことも感じた。

実践者と研究者の間にある溝はまだある。

でも実践者として人の動きを通して、その人の快適な人生をサポートするために必要な要素は見えてきている。

今回の仙台の養成からはそこをさらに強化する。

様々なヨガ、呼吸の研究の情報から推測できることは、

① ゆっくりとした呼吸のほうが自律神経(副交感神経)により影響を与えるであろう

② ヨガは一般的な運動・エクササイズにはない要素を秘めている(自律神経系への影響)が、一般的なエクササイズと同等またはそれ以上の効果がある可能性がある

③ 若年層と高齢者とではヨガに対する反応が異なるため、期間、回数の設定は効果を上げるためには重要である可能性がある

④ 胸郭と腹腔の可動性の増加が呼吸機能への影響(特に最大吸気圧)に関与する可能性がある

ま、他にもいろいろありますが、様々な過去の論文を参考に、その情報もたんまりと加えながら養成を進めていく予定です。時間はもちろん足りないので、今年からは概念はすべて動画配信。そしてこういった追加情報も極力動画配信にして、それをどう実践の中で使っていくか、「感覚を駆使してみて、そしてそこから導く」そのことに時間をできるだけ費やせればと思います。

この流れが最適かどうか、、、は仙台の受講生にかかっております、みんな頑張ってね!笑

ということで、14年で8回目くらいのテキストと養成講座内容の改編。

今回は意外とメジャーチェンジになる感じですね。

ヨガの多様な活用がされる今の世の中。

私にとっては「脳の機能を理解し、感覚器官を通してダイレクトにそして複合的に刺激をいれる方法を明確にしながら、呼吸機能、運動機能の向上~自己能力の開発」を目指してのヨガの活用。

私の見てきた感じてきた情報を必要としている人たちに、きちんと送り届けられるようにこれからも伝え方を工夫していきたいと思った論文と真剣に向き合ったここ数週間でした。

で、結局指導者として大切なことは

目の前にいる人を理解するということなのだと思う。

目で見ている現象だけでなく、

目で見て

手で見て

心で見る

この意識を持つことなのではないかな、、、と。

手が教えてくれることは本当に多い。

目で見ていたことと違うことを教えてくれることもある。

手を通してその人の体が送ってくれるメッセージ。

それをただ受け取ることができる、そんな在り方が指導者には求められるんじゃないかなぁ、、、と。

あなたは何を見ていますか?

 

追記:おめでとう!

先日、8か月の京都での養成が無事に終了しました。

今回初めて、A-Yoga養成一期生でありA-Yoga 14年生の西羅智恵がすべての講義を担当しました。彼女がアシスタントとして少しずつ講座を担当し始めたのが8年くらい前でしょうか、、、。石橋を叩いて渡る彼女であり、慎重さは誰にも負けない彼女。最初の数年は、やたらとでかいキャリーバックで養成に現れるから、「何入っているの?」と、思ったら、過去のすべてのテキストを持ってきていた、、、という人。

8年くらいかけて少しずつ少しずつ(ま、私が内容をしょっちゅうアップグレードするのも時間がかかった要因ですが)すべての内容を伝え、そして一人一人を導くことができるところまで成長しました。

今は彼女の後に続くべく、数名の認定者が指導者育成のためのプロセスに進んでいます。

今回の養成を修了した人も含め、すべての認定者がそれぞれの思いをもって社会に大きく貢献してくれていることとてもうれしく思います。私もまだまだ頑張るぞ~。

養成を修了したみんな、西羅、アシスタントのみんな、おめでとう!

今回、アシスタントそしてアシスタント見習いとしてみんなをサポートしたメンバー

振り返りと今後のそれぞれの課題を話し合っています。

アシスタント5.2018

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